採用のご相談で企業にうかがうと、打ち合わせの終わりぎわに、こんな質問をいただくことがあります。「ところで、AIのことを相談できる人は熊本にいませんか」。
求人を出しても応募が集まらない。採れた人の育成にも手が回らない。そうした悩みを話しているうちに、「人を増やす以外の手はないのか」という話になり、AIの話題に行き着く。最近はこの流れがとても多くなりました。
この記事では、熊本で人事や組織づくりにAIを取り入れたいと考えたとき、相談先をどう選べばよいかを、人事の目線で整理します。私たちOhEN Funwork Studiosも、熊本でこうしたご相談を受けている会社の一つです。そのことを踏まえたうえで読んでいただければ幸いです。
AIの相談は、人事の相談でもある
AIの導入というと、情報システムの担当者が進めるものというイメージがあるかもしれません。けれども、実際にご支援していると、つまずく原因の多くはツールではなく「人」の側にあります。
誰が推進役を担うのか。苦手意識のある社員にどう学んでもらうのか。AIで浮いた時間を、どんな仕事に振り向けるのか。AIを使いこなした人を、どう評価するのか。どれも、人事が日ごろ向き合っているテーマそのものです。
だからこそ、相談先を選ぶときにも、ツールに詳しいかどうかだけでなく、人と組織のことまで一緒に考えてくれるかどうかが大切になります。
相談先は、大きく三つのタイプ
熊本でAIについて相談できる会社は、おおまかに三つのタイプに分かれます。
一つ目は、社員向けにAIの使い方を教える研修会社です。基礎的な知識を全社にそろえたいときに頼りになります。
二つ目は、AIを組み込んだシステムやツールを作る開発会社です。作りたいものが具体的に決まっている場合に向いています。
三つ目は、業務の見直しから社内への定着まで、組織づくりとセットで伴走する会社です。「何から手をつければいいか分からない」「現場の抵抗感が心配」という段階では、このタイプが合いやすいと感じています。
どのタイプが良い悪いではなく、自社の状況に合っているかどうかで選ぶことが肝心です。
人事の目線で確かめたい四つのこと
候補が見えてきたら、次の四つを確かめてみてください。
1. 育成計画や評価とつなげて考えてくれるか
AIの研修を単発のイベントで終わらせず、年間の育成計画や、職種ごとに求めるスキルとどう結びつけるか。そこまで一緒に考えてくれる相談先だと、研修の効果が長続きします。
2. 現場の不安に向き合う設計になっているか
「AIに仕事を取られるのではないか」「自分には難しそうだ」。導入の初期には、こうした声が必ず出てきます。不安を置き去りにしたまま進めると、表向きは導入されても、実際にはほとんど使われません。進め方の中に、こうした声を拾う場面が組み込まれているかを聞いてみてください。
3. 社員の情報や人事データの扱いに慎重か
人事が扱う情報には、社員の個人情報や評価など、特に慎重さが求められるものが多く含まれます。AIに入力してよい情報の線引きや、使うツールの設定について、具体的に説明できる相談先を選びたいところです。考え方は生成AIを安全に使うにはでも紹介しています。
4. 研修のあとのフォローがあるか
研修の当日は盛り上がっても、職場に戻ると元のやり方に戻ってしまう。これは研修全般によくある話です。研修後に質問できる場があるか、職場で使えているかを一緒に確かめてくれるか。フォローの形は、事前に確認しておく価値があります。研修費に助成金の活用を考える場合は、受給の要件の説明が丁寧かどうかも見ておきたい点です。
相談の前に、経営と人事で話しておきたいこと
相談先に連絡する前に、社内で次のことを話し合っておくと、その後がとても進めやすくなります。
まず、AIを取り入れる目的です。人手不足を補いたいのか、社員の負担を減らしたいのか、新しい仕事に人を振り向けたいのか。経営と人事の間で目的がずれていると、途中で必ず迷います。
次に、推進役を誰にするかと、その仕事をどう評価するかです。推進役を兼務で任せる場合でも、その時間を正式な業務として認め、評価の対象に含めることをおすすめします。
最後に、最初に取り組む部署やチームです。全社一斉ではなく、前向きなチームから始めるほうが、成功例が生まれやすくなります。
熊本で、人と組織の視点から相談するなら
OhEN Funwork Studiosは、熊本を拠点に、採用支援と人事・組織づくりを仕事にしている会社です。その延長として、企業がAIを取り入れる際のご支援もしています。
私たちが大切にしているのは、AIを入れることそのものではなく、人が夢中になって働ける職場をつくることです。採用だけでは埋めきれない人手不足に、AIと組織づくりの両面から向き合う。そのお手伝いができればと考えています。地方の企業がAIと採用の両輪で戦う意味については、AI時代の地方企業のチャンスでも書いています。
おわりに
- AIの導入でつまずく原因の多くは、ツールではなく人と組織の側にある
- 相談先は研修会社・開発会社・伴走型の会社に分かれる。自社の状況に合うかで選ぶ
- 人事の目線では、育成計画とのつながり、現場の不安への向き合い方、人事データの扱い、研修後のフォローを確かめる
- 相談の前に、目的・推進役とその評価・最初のチームを経営と人事で話しておく
AIの活用を社内でどう進めるかは、AI活用支援でもご紹介しています。ご相談はお問い合わせフォームから、お気軽にどうぞ。
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この記事の要点
- 採用難をきっかけに、熊本でもAIの相談先を探す企業が増えている。導入のつまずきの多くは人と組織の側にあり、人事の関与が欠かせない
- 相談先は研修会社・開発会社・組織づくりまで伴走する会社の三タイプ。「何から始めれば」の段階では伴走型が合いやすい
- 人事の目線で確かめたいのは、育成計画や評価とのつながり、現場の不安への向き合い方、人事データの扱い、研修後のフォローの四つ
- 相談の前に、導入の目的、推進役とその評価、最初に取り組むチームを経営と人事で話し合っておく
OhEN Funwork Studiosでは、採用・人事の現場に根ざしたAI活用支援・AI研修を提供しています。